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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『時には昔の話を』宮崎駿 加藤登紀子

映画『紅の豚』のエンディング用に宮崎駿が描いた美しいイラスト。そのシーン、シーンに流れる加藤登紀子の詩「時には昔の話を」の世界が包む。宮崎、加藤の対談「もう一度時には昔の話を」もあわせて収録した、大人も楽しめる〝ポエジー画集〟。


 加藤登紀子さんの歌は、心に染み入る歌です。
 特に「時には昔の話を」は、「そうだね」とつぶやくように歌うところがお気に入り。
 「時代の熱い風」というものを感じる詩が多くて、読んでいて中島みゆきの「店の名はライフ」なんかも連想しました。「さくらんぼの実のなる頃」はとてもいい詩ですよね。

 「紅の豚」エンディングの宮崎駿監督の絵をじっくりと見れる一冊でもあります。
 人を豚に描くという発想が好きで、これは宮崎駿監督の「雑想ノート」にもよく表れているイメージですね。宮崎駿監督の詩では、「秘密の庭」が一番好きです。作中では語られないジーナの気持ちがよく表れていると思います。

 宮崎駿監督・加藤登紀子さんの対談を読んでいて思ったのは、「あの頃」と呼べる時代があるというのは羨ましいということ。60年代や70年代、かつて若者が熱く生きられた時代があったんだということ。それはすばらしいことですよね。
 宮崎監督のあとがきの言葉が印象的でした。「昔を思い出すのも悪くないことだと心底思った」。こう言えるのもすてきなことですよね・・・。

 「紅の豚」本編同様に渋い味わいの一冊です。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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