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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『世界史映画教室』 家永知史著 (岩波ジュニア新書)

歴史を題材にした映画は、歴史上の人物や事件、風俗、習慣などを具体的かつリアルに目の前で展開し、時代や社会を生きた人間の営みを生々しく伝えてくれます。「天地創造」「風と共に去りぬ」「シンドラーのリスト」等37編を精選、ドラマから受けた感動を通して世界史に親しみ、様々な問題意識を育む画期的ガイドブック。


 歴史と映画が好きなので、合わせ技のこの本を読んでみました。
 映画を見る中で、歴史的背景を読んでいくことは、映画を楽しむうえでも大切なことの一つですよね。

 映画を紹介する中で、その時代の社会の動き、人びとの意識が解説されていきます。
 高校時代に習った世界史の知識がおぼろけに頭の表面に、深い底の方からゆらゆらと浮き上がってくる感じがします。驚異的な歴史的事実を映画化したものなどは、やはり観てみたくなりますね。

 剣闘士たちの反乱を描いた『スパルタカス』は、すごく感情移入できそう。剣闘士養成所の剣士たちが、見世物のために剣を取るより、自由のために剣を取ろうと立ち上がる話です。それを聞くだけでも、気持ちが湧きたってくるようです。

 また、自分がずいぶん名作と呼ばれるものを観ていないということにも気づかされました。
 書物的な知識はあるものの、「チャップリンの独裁者」も「サウンド・オブ・ミュージック」もまだ観たことがありません。最近、「雨に唄えば」を再視聴し、「バンド・ワゴン」を観て感動したりしたので、オールドな名作をどんどん観て楽しまなきゃ人生損だなと思うようになりました。

 覚書的に観たいなと思う作品を挙げておきます。
 「ベン・ハー」
 「黒豹のバラード」
 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」
 「戦艦ポチョムキン」
 「シンドラーのリスト」
 「評決のとき」

 紹介された映画の中で、見たことがあるのは『ミシシッピー・バーニング』という作品のみだったので、また、観てみたい映画が増えました。あとはそれを観る時間があればいいんだけどなあ。
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『SFセレクション6 変身願望~メタモルフォーゼ』 赤木かんこ編 (ポプラ社)

星新一、クリス・ネビル、志村貴子、菅浩江、イアン・マクラウドなど、人がもうひとりの自分の姿に気づく時・・・一風変わった変身物語。


 「変身」をテーマにしたアンソロジー。

 前のこのシリーズを読んだときも思いましたが、90年代のSFって面白い
 『90年代SF傑作選』(早川書房)を読みたくなりました。


ネタバレしてます。

『もののけ姫』宮崎駿 (徳間書店)

ひたむきで一所懸命なもののけと、けなげで一途な姫の愛の物語。宮崎駿監督が1980年に描きためた90枚以上におよぶオールカラーのイメージボードをもとに、迫力ある絵物語が展開! 1997年夏公開の映画『もののけ姫』の初期設定版。


 映画とは大違いだ!

 1997年公開時に中学生だった僕が、劇場で見て、たいへん衝撃を受けた『もののけ姫』の原作。ということですが、映画につながるものはほとんどありません。
 その当時からずっと読みたかった作品だったので、読み終えて感無量です。


ネタバレしてます。

『若い兵士のとき』 ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子訳 (岩波少年文庫)

17歳で入隊してから20歳で敗戦をむかえるまで、〈ぼく〉が実際に参加し体験した第2次大戦の生々しい姿。「あのころはフリードリヒがいた」「ぼくたちもそこにいた」に続く3部作の完結編。


 三部作ということですが、厳密には、全二作とは直接的なつながりはないようです。
 もっと、大人向けの描写になっていると思います。

 短い断章が、年代ごとに続いていくだけとなっています。
 思い出を並べた。それだけを提示されているような気になります。


ネタバレしてます。

『ぼくたちもそこにいた』 ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子訳 (岩波少年文庫)

『あのころはフリードリヒがいた』の続編。優等生のハインツ、時代の流れに素直には従えないギュンター、そして“ぼく”―ヒトラー・ユーゲントに入団した3人のドイツ人少年が経験したことは?戦争へ突入していく日々を淡々と描く。


 ディストピア小説を読むようです。
 戦争は子どもたちをも巻き込んでいく。
 まだ、自分たちの価値基準を確立できていない彼らにいろんなものを植え付けながら。


ネタバレしてます。

プロフィール

HN:
A・T
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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