勉強のこと、友だちのこと、死、そして生きること…人生の根幹に関わる大切な八つのことについて、これから大人になる子どもたち、そして大人になるって難しい…と思っている人たちへ向けたメッセージ。
吉本ばななの小説を読むと、心が洗われたような気分になります。
この本を読むと心があったかくなります。
おそば屋さんでのエピソードが一番印象に残ります。
自分が大人になったと思えた瞬間。周囲の人に感謝を覚え、自分の恵まれた環境に気づいた瞬間。自分にもそう思えた瞬間があったなあと思います。
両親に面と向かって、お礼が言えた瞬間。働くことの大変さを思い知った日々。大人になるっていうのは自由を得る、くびきを逃れる反面、責任を負うというということも知った日々。まだまだ大人になりきれたといえない僕ですが、思春期真っただ中の自分では想像もできなかった大人になれているのだなと比較してみれば、そう思えます。
思春期のただなかにいる時期、僕は自分の周囲や現在だけしか、見ることができませんでした。人生というものは長く、今はその一部なんだという感覚が持てたらもっと楽に息ができていたかもしれません。
この本は、押し付けがましくもなく、人生の先輩が後輩のために、語りかけてくれる本です。今、悩んでいる人に優しくアドバイスをしてくれ、実際的な思考の転換法を教えてくれると思います。僕も自分を極めて誰かの役に立てるよう、がんばりたいと改めて思いました。
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