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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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山本二三『山本二三百景』

スタジオジブリ作品の美術を数多く手がけた山本二三さんの画集。
 ジブリ作品は優れた背景美術に支えられていて、その絵をじっくり見ることができるのは眼福です。

 1枚目が「ルパン三世」、「さらば愛しきルパンよ」に登場する高円寺上空の光景です。
 ファンにはたまらないじゃないですか。

 高畑勲監督作品の「じゃりン子チエ」、「火垂るの墓」の背景がもあり、世界観を構築するのは、こういったディティールの細かい絵の力もあるのだなあと改めて思います。

 宮崎駿監督作品では、「天空の城ラピュタ」の絵に興奮します。「荒廃したラピュタ」「墓標と巨木」などの廃墟の絵はたまらないですね。同じく「千と千尋の神隠し」の「時計塔の中」やジブリではないですが、「ニモ」の「パレス」にも同じ魅力を感じます。

 しかし、やはり一番は「もののけ姫」の「シシ神の森」です。特に(6)とナンバリングされた絵は神がかかった美しさだと思います。描かれたご本人も「自分の棺桶に入れてほしい」とおっしゃったそうなので、気に入れられているんですね。すごい絵です。
 「もののけ姫」ラストシーンの再生したシシ神の森もいいです。

 それ以外では、「時をかける少女」の「踏切」の絵もすごく解放感があって、部屋に飾っておきたい一枚です。また、長崎にはよく行くので、長崎の絵には反応してしまいましたし、かねてから五島へは行ってみたいと思っていたので、いつかは五島へ行って山本二三美術館を訪ねてみたいですね。

 ジブリ作品を支える背景美術について、もっと知りたくなってきたので、今度は男鹿和雄さんの画集なども観たくなってきました。久しぶりに「ジ・アート・オブ」シリーズもめくってみよう。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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