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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『ぼくらはズッコケ探偵団』 作・那須正幹 絵・前川かずお

花山第二小学校のズッコケ三人組、モーちゃん、ハカセ、ハチベエの三人は、とある殺人事件にまきこまれたが・・・。


 ズッコケ三人組シリーズ第二弾です。
 第二弾より、長編となりました。

 今回はミステリーとなっています。
 そして、終盤ではサスペンスにもなっています。





 空き地で打ったボールが庭に飛び込んで・・・というのが事件の発端ですが、昭和の光景ですね。僕の子どもの頃は平成に入っていましたが、こういうことはあって、とてもヒヤヒヤしたものです。

 ボールが飛び込んだ先では、老人が殺されていた・・・。
 初め疑われる三人組でしたが、無罪放免となり、事件の真相究明へと乗り出します。

 そもそも飛び込んだボールを探しに庭に入った三人組でしたが、そのボールが行方不明。そして、そのボールはなぜか二階の高橋という男の部屋で発見されるのです。そして、開いていたはずの窓が事件直後には閉まっていた・・・。ミステリー好きには、ワクワクする謎ですね。

 屋敷に住み込みで働いている子どもの友人で、クラスメイトの安藤圭子が事件のキーとなります。彼女は轢き逃げに遭い、入院してしまうのです。後半は、圭子が犯人に命をねらわれ、サスペンスフルな展開になっています。

 ハチベエのおっちょこちょいから、事件の真相へと至り、圭子を救うまでのスピード感がすごく、後半はドキドキして読むことができます。そして、最後の野球のシーン。こういった鮮やかな終わり方ができるのが、すばらしいですよね。作者はほんとうにエンターテイナーだなあと感嘆してしまいます。

 二作目にして、とっても大興奮の楽しめる作品です。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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