忍者ブログ

ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『それいけズッコケ三人組』 作・那須正幹 絵・前川かずお (ズッコケ文庫)

花山第二小学校六年のズッコケ三人組は、きょうも男たる証明と栄光を求めて、青空の下にかけだしていきました。


 ハチベエ、ハカセ、モーちゃん。ズッコケ三人組の記念すべき第一弾です。

 何度も繰り返し読んでいるので、筋がわかっていながらも、面白いというのはすごいですね。それは、ストーリーだけではない、それぞれに欠点を持つキャラクターへの愛おしさがそう思わせるのだと思います。ちなみに、背の低い僕は、ハチベエに一番シンパシーを感じ、その行動力に憧れていました。





 第一作は、五編の短編で構成されるバラエティに富んだ内容になっています。

 自宅に入った強盗のことを、トイレから知らせる「三人組登場」。
 万引き犯の女子中学生にひどい目に遭わされたモーちゃんの仕返しをする「花山駅の決闘」。
 ハチベエがまことしやかに語った怪談が、ほんものの怪異を呼ぶ「怪談ヤナギ池」。
 貝塚の発掘から、戦争というものの深刻さを知る「立石山城探検記」。
 引っ込み思案のモーちゃんがクイズ大会に出場する「ゆめのゴールデンクイズ」。

 どれも読み終わった後に心に残る作品となっています。
 特に怪談好きとしては、最後に怖いオチが待っている「怪談ヤナギ池」が面白いです。

 ズッコケ三人組シリーズは、子どもたちにとって、最高のエンターテイメントだと思います。
 少なくとも小学生の頃の僕にとってはそうで、大人になってからも読み返したりしています。

 さて、『ゴリパラ見聞録』という福岡のローカル旅番組があります。ゴリけんさんとパラシュート部隊の三人が珍道中を繰り広げる旅の様子を放送するものです。その中で、ゴリけんさんが矢野ペペさんに、「おまえはズッコケ三人組でも読んどけ」という趣旨のことを言う場面があります。僕は、「ズッコケ三人組もけっこう深い作品だと思うんだけどなー」と思いました。僕の夢のひとつは、ゴリパラ御一行に、西広島駅にあるズッコケ三人組のモニュメントと写真を撮ってもらうことです。

 大人になった今だからこそ、ぜひ、読み返してもらいたい作品です。
PR

コメント

コメントを書く

お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

カテゴリー

最新記事

RSS

リンク

P R