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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『12のバレエストーリー』 再話 スザンナ・デイヴィッドソンほか 絵 イボンヌ・ギルバート・ナノス 訳 西本かおる

うっとりするような美しい絵とともに贈る、読む名作バレエ12選。「シンデレラ」「白鳥の湖」「ねむれる森の美女」「ドン・キホーテ」「コッペリア」「くるみわり人形」「火の鳥」「ジゼル」「オンディーヌ」「ラ・シルフィード」「リーズの結婚」「ロミオとジュリエット」心ときめくバレエの魔法の世界へ、あなたをごしょうたいします。


 キラキラする綺麗な表紙。美しい挿画もたくさんあり、めくるだけでも楽しい本になっています。有名なバレエの12のストーリーを描いた本。ここ数年、バレエの発表会などに行く機会があり、断片的に1シーンを見たりしていて、どこのどういう場面で、どのような表現だったのかに興味があり、この本を読んでみました。





 「ドン・キホーテ」「コッペリア」「くるみわり人形」「ジゼル」など、名前は聞いたことがあるものの、全容を観たことがなかったので、おおよそのストーリーが知れてよかったです。「くるみわり人形」は原作を読んだのですが、登場人物などの変更がなされており、こちらを読んでいてよかったと思いました。

 「ドン・キホーテ」や「ロミオとジュリエット」は、一場面だったりして、ストーリーだけ読むと少し物足りない気がしてしまいますが、実際に観劇すると踊りの場面が豊富だったりで、面白いのだろうなと頭の中で補完しています。

 「ジゼル」に関しては、村娘の踊りのシーンや精霊となったジゼルの舞いのシーンだけは見ていたので、なるほどこういうお話だったのか、と数年来のモヤモヤが晴れました。しかし、踊って死ぬとか悲嘆のあまり死ぬって、セリフのないバレエの表現で難しそうだなあと素人的には思ってしまいます。それよりも、アルブレヒトが最低すぎませんか?公爵の身分があり、婚約者がいるのに、農民に化けてジゼルに言い寄り、元の婚約者から詰問されると態度を変える・・・。それでもジゼルがアルブレヒトを助けてあげるのは、いじらしいとしか言いようがありません。

 ほかに印象に残った作品は「コッペリア」。おじいさんの家の中のようすが面白かったです。おじいさんがなかなかかわいそうな役どころなのですが、最後はハッピーエンドでよかったです。もうひとつは「リーズの結婚」。とても愉快で明るいお話で、一番見たくなった作品はこれかもしれません。とても楽しそうです。

 いつかは、バレエの公演で一作品をじっくり見てみたいなと思わせてくれる作品集でした。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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