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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『ラフカディオ・ハーン 日本のこころを描く』 川島弘美 (岩波ジュニア新書)

『怪談』の著者小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。彼ほど深く日本人の心を見つめ描いた外国人はいない。ギリシア生まれの彼になぜ、14年間の日本滞在でそのようなことができたのか。彼に影響を与えた多彩な人びととのエピソードを交えながらその足跡をたどり、紀行文や日本論を読み日本を見つめ直す旅に出よう。


 小学校のときに、『怪談』を読んで以来、小泉八雲の作品が好きです。
 熊本へ旅行へ行ったときには、夏目漱石や小泉八雲の住んだ家を訪ねたりしました。

 この本を読んで驚いたのは、八雲は原話をそのまま紹介していると思っていたのですが、創作部分が多々あると知って驚きました。
 たとえば、「むじな」では単に恐ろしい顔だったのが、のっぺらぼうに変わっていたり、「耳なし芳一」の話は元の話より、かなり長くなっているということです。

 それにしても、ラフカディオ・ハーンという人は数奇な運命をたどっています。
 ギリシア、アイルランド、アメリカ、日本・・・。
 さまざまな国へ行き、さまざまな経験をした著者が最後にたどり着いたのが日本だということが、我々にはうれしいですね。

 また、日本人の妻セツさんとの仲睦まじい様子にも感動します。
 映画になりそうなお話です。

 さまざまな小説家がいますが、生き方そのものに憧れを抱く素敵な作家ですね。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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