忍者ブログ

ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『「カルト」はすぐ隣に オウムに引き寄せられた若者たち』 江川紹子 (岩波ジュニア新書)

家族や友人とのつながりを捨てて、「オウム」に入信し、陰惨な事件にかかわっていった若者たち、一連の事件がなぜ起きたのか、凶悪な犯罪を起こした彼らは、特別な人間だったのか、長年、事件を取材してきた著者が、カルト集団の特徴や構造を浮き彫りにし、集団や教義を優先するカルトに人生を奪われない生き方を説く。



 地下鉄サリン事件が起きたのは、僕が小学生のときでした。

 あまりに衝撃的な事件でした。ただ、小学生の僕にはあまりに現実味がなく、その意味を深く考えるようになったのは、数年経ってからのことだったと思います。

 もう25年も前のことで、このことを知らない若い世代もたくさんいるでしょう。

 この事件で、宗教というものに不信感をもった人も多いと思います。
 ただ、僕は親友がある宗教の経験深い信者だったために、宗教のもついろいろな側面を考えることになりました。平和な宗教もあるし、オウムのようなカルトもいる。

 なにかを盲目的に信じることは、自分の意思を殺し、自分でも思いがけなく、とんでもないところに連れて行かれてしまう。この本を読み、そう思いました。普通の若者であった人々がなぜ、たくさんの人々を殺傷する結果となったのか。

 筆者も例を挙げていますが、宗教でなくても、連合赤軍であったり、ISであったり、そういった危険な集団も盲目的な信奉が暴力へと繋がっているように思います。そういったものに惹かれて行かないように、次の世代へもこのような事件の教訓を伝えていく必要があると感じました。
PR

コメント

コメントを書く

お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

カテゴリー

最新記事

RSS

リンク

P R