ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやＳＦ、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

[14] [13] [12] [11] [10] [9] [8] [7] [6] [5] [4]

[PR]

Category []

2024/11/22 07:21

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ＩＴ化、グローバル化等によって労働強化が進む中、若い世代にも過労死や過労自殺に追い込まれる人が増えている。どうしたら現状を変えていけるのか、多くの裁判を闘い、過労死防止の講演やワークルールの普及に努める著者が、新しい働き方や現場の在り方を提案する。最終章には、すぐに役立つワークルールＱ＆Ａを付す。

ためになります。

　僕自身、非常に忙しいといわれる業界に身を置いているもので、最近、なにかと「働く」ということについて考えることがあり、この本を手にとってみました。

　過労死した方の勤務実態を見てみると愕然とします。
　睡眠時間が２時間とか、徹夜で翌日まで仕事とか・・・。
　ニュースでは聞きかじっていたものの、「ここまでか！」と暗澹とした気持ちになりました。苦しかっただろうな、きっと・・・。

　若年層の過労死、そして、中高年の過労死。
　若年層の過労死が問題となり、そのしわ寄せが中高年へと向かうという悪循環・・・。

　過労死をなくすために、筆者は、命と健康を第一に考える価値観・業務量と人員の調整・過剰な注文やサービスの抑制・ハラスメントの防止などを挙げている。ただ、これらが急に整備されるはずもない。それぞれの業界・職場が努力をし続けていかなければならないのだと思う。

　まだ、職に就いていない人たちにとって、上記のことを知っているか、知らないかでは、働くことに対する気構えも違ってくると思うし、なにより企業に使い潰されないための最後の一線というものが見えてくるはずだ。

　働いている人も、まだ働いていない人も、一様に読んでもらいたいなと思う本です。