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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『少年探偵 少年探偵団』 江戸川乱歩 (ポプラ文庫クラシック)

「黒い魔物」の噂が東京中に広がっている。次々と起きる少女誘拐事件。そして篠崎家に認び寄る黒い陰の正体とは?「のろいの宝石」の言い伝えは本当なのか?数々の謎に名探偵明智小五郎と小林少年率いる「少年探偵団」が挑む。



 このサイトで、じっくり表紙を眺めていると、それだけで懐かしい気分になってきますね。

 前半を読んでいると、インドの方に申し訳ない気分になってきます。
 この当時は、怪しい魔術を使う人々というイメージがあったのでしょうね。
 黒い魔物の噂を広げるために、様々な場所に神出鬼没する二十面相や部下たちの水面下の努力が、この年齢になると思い当たって、がんばれよ!と応援してあげたくなります。

 今回の小林少年変装は、かわいらしい女の子
 大鳥邸での活躍に、何人の少年たちがドキドキしたでしょうか。
 そして、後半部での集団仏像変装にて二十面相を追い詰めます。前回をスケールアップしたこのシーン、とてもすてきです。

 なによりこの巻でカッコイイのは、二十面相の逃走劇。颯爽と軽気球で脱出したと思いきや、屋根裏に潜んでいるという陽動作戦。このイメージは、幼心に強烈でした。

 物語のラストは、明らかに次の戦いを予感させるもので、当時の少年もワクワクしたでしょう。二十面相は憎むべき悪党というだけではなく、知力・体力・気力を争う少年たちの好敵手なのです。次回の戦いに、また期待です。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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