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ふしぎ図書室

民話や伝承、ファンタジーやSF、児童文学や漫画など、「すこしふしぎなおはなし」に惹かれるおじさんのつぶやき。

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『少年探偵 青銅の魔人』 江戸川乱歩 (ポプラ文庫クラシック)

真夜中の時計店を襲った時計泥棒は、青銅でできた機会人間だった! ? 月光に照らされたのは、三日月形に裂けた口をもつ金属の顔。からだの中からは、ギリギリという歯車の音が響く。名探偵明智小五郎に、小林少年が新しく結成した「チンピラ別働隊」が神出鬼没の魔人を追う。


 まさに怪人の登場。

 青銅の魔人も登場するし地底の道化師(名付け方が大好き!)も登場する巻となっています。





 さて、正直な感想をいえば、少し連続で読んでいることもあって、ハズレの回か?という感覚でした。しかし、あの男が帰ってきたとなれば、また話は別です。

 時計ばかりを狙う怪人青銅の魔人。正体は怪人二十面相です。
 さらに奇抜な変装、いや、むしろ扮装にて、再降臨です。

 トリックの平凡さ、物語の規模の小ささで、これまでの作品よりも、ドキドキ・ワクワク感は控えめです。ただ、今回から登場する「チンピラ別働隊」(ひどい名称!)の活躍はなかなか見物です。もちろん、シャーロック・ホームズシリーズに登場する「ベイカー街遊撃隊」がモデルとなっているのですが、ストリート・チルドレンらしい抜け目のなさと行動力で、小林少年や明智探偵をしのぐほどのインパクトをこの作品の中に残しています。僕の好きな「ポケット小僧」君は、どの作品で出てきたっけ?

 最後はボートで逃亡した二十面相がいつも通りの爆死を遂げます。が、読者の誰もが彼の再登場を疑わないでしょう。次はどのような変装や扮装で登場するのかが楽しみです。
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プロフィール

HN:
A・T
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/08/31
自己紹介:
ジブリとSFと児童文学とマンガが三度の飯より大好きなおじさん。

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